せっかくのヨーロッパ旅行、できれば混雑を避けて、静かにその土地の空気を味わいたい。
そんな“大人の旅”を叶えてくれる、地中海に浮かぶ島国マルタ。
世界遺産の首都ヴァレッタから、透明度抜群のビーチ、古代遺跡まで、
人に疲れない、でも記憶に残る旅が待っています。
王道ではない静かなヨーロッパ。「観光よりも、その国の“空気”を味わいたい」
こちらの記事でも紹介しています。
マルタってどんな国?

地中海に浮かぶ小さな島国マルタ。
イタリアと北アフリカの間に位置し、歴史的にも地理的にも重要な場所として発展してきました。
- 街全体が世界遺産の首都ヴァレッタ
- 青く澄んだ海と古代遺跡
- 中世・ローマ・アラブ・騎士団の文化が融合
マルタへの行き方・アクセス方法

- 飛行機:マルタ国際空港(MLA)へ直行便多数(ヨーロッパ主要都市から)
- フェリー:シチリア島(イタリア)からもアクセス可能
- クルーズ:地中海クルーズの寄港地としても人気
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現地の移動手段と注意点

手段 | 特徴 |
---|---|
バス | 安くて便利。観光地も網羅。1週間乗り放題券がお得(€21) |
レンタカー | 左側通行。島全体が小さいので運転しやすいが道幅は狭め |
徒歩・レンタサイクル | ヴァレッタ旧市街や海沿いは徒歩・自転車が快適 |
フェリー | ゴゾ島・コミノ島へは短距離フェリーで簡単アクセス |
出発前に知っておきたい基本情報
- 通貨:ユーロ(€)/現金もカードもOK
- 言語:英語とマルタ語(英語のみで十分通じます)
- ビザ:日本人は90日以内の観光なら不要
- 治安:非常に良好(特に観光地は安心)
- 気候:地中海性気候で、年間を通して温暖
首都ヴァレッタ旧市街の楽しみ方

- 聖ヨハネ大聖堂:豪華な金装飾とカラヴァッジョの絵画
- リパブリック通り:カフェ・ショップが並ぶメインストリート
- アッパー・バラッカ・ガーデン:港を見渡す絶景スポット
- フォート・セント・エルモ:歴史を学べる旧要塞
- ロウアー・バラッカ・ガーデン:静かに海を眺めたい人向け
静けさを味わえる三都市(スリーシティーズ)
- バーグ(Birgu)、セングレア(Senglea)、コスピークワ(Cospicua)
- 地元の人が暮らす静かな港町で、石造りの街並みとシーフードが魅力
- 観光客が少なく、「本物のマルタ」が感じられる穴場エリア
地元感を楽しめる漁村・海の絶景スポット

- マルサシュロック(Marsaxlokk):色とりどりの漁船ルッツと魚市場
- セント・ピーターズ・プール:飛び込みもできる天然プール
- ブルーグロット:洞窟に差し込む青い光は神秘そのもの
世界最古級の巨石神殿をめぐる
- ハジャール・イム神殿、ムナイドラ神殿:太陽と季節の位置に合わせて建てられた遺跡
- ジュガンティーヤ神殿(ゴゾ島):ピラミッドより古い世界遺産
ゴゾ島で出会う静かな自然と歴史

- チタデルと聖ジョージ大聖堂
- ラムラ湾とカリプソの洞窟
- ブルーホール、ファンガスロック、タ・ピーヌ教会、塩田エリア
➡ 本島よりさらに静かで素朴。観光より「暮らすように過ごしたい人」にぴったり。
コミノ島とブルーラグーンで夢のような時間を
- 透明度抜群のブルーラグーン
- サンタマリア洞窟でのシュノーケリング体験
本島に戻ってゆったり散策(スリーマ・セントジュリアン)

- 海沿いのプロムナードを朝夕に歩くだけで贅沢な気分
- おしゃれなカフェ・地元のワインバーも充実
穴場ビーチでのんびり過ごす

- ゴールデンベイ/ガジ・タフィア湾/メーリーハ湾など
- 観光客の少ない入り江や夕日スポットも多数
中世の空気が残るイムディーナと郊外の名所
- 「サイレント・シティ」と呼ばれる静かな城壁都市
- ムスタ・ドームやサンアントン庭園なども立ち寄りたい
ベストシーズンは?季節ごとのおすすめ
季節 | 特徴 |
---|---|
春(3~5月) | 一番快適。花が咲き、混雑も少ない |
夏(6~9月) | 海が最高に美しいが暑さと混雑あり |
秋(10~11月) | ハイキング向き。人が少なく穏やか |
冬(12~2月) | 温暖。観光メインなら◎、海は寒い |
旅行費用の目安と節約のコツ
- ホステル:€20〜
- 中級ホテル:€60〜
- 高級ホテル:€200〜
- バス乗り放題:€21(7日間)
- ストリートフードや無料スポットを活用すれば、かなりリーズナブルに楽しめる
服装とマナーのポイント
- 夏は帽子・日焼け止め必須。石畳対策にスニーカーがおすすめ
- 教会では肩や膝を隠す服装を。水着のまま街歩きはNG
滞在日数別モデルプラン

- 3日間:ヴァレッタ・ブルーラグーン中心にコンパクトに
- 5〜7日間:ゴゾ島・巨石神殿を組み込む
- 2週間以上:穴場のビーチや地元体験までじっくり楽しめる
治安と注意点まとめ
- 治安は良好。スリやぼったくり対策は基本だけ意識
- 緊急番号は「112」(警察・救急・消防共通)
最後に一言|“人に疲れない旅”をマルタで
マルタは、“ぎゅっと凝縮されたヨーロッパ”。
小さい国だからこそ、疲れず、迷わず、安心して深く旅ができる。
世界遺産に囲まれた街をゆっくり歩き、
地元の漁村で海を眺め、
穴場のビーチで夕日を浴びる。
そんな静かな時間が、きっとあなたの旅に「深呼吸」を与えてくれるはずです。