海外旅行や出張で「World eSIM」を使ってみようと思ったとき、ふと気になったのが、
- 本当に現地でつながるのか?
- 設定は自分でできるのか?
- 使ってみた人の感想は?
といった素朴な疑問でした。
私自身、最初に「World eSIM」の公式ページを見たとき、わからないことだらけで、ほかの人の失敗談や設定ミスの例を調べてまわったことがあります。
この記事では、実際に「World eSIM」を使った経験と、口コミや公式情報を照らし合わせながら、初めて使う人がつまずきやすい点を整理しています。
World eSIMの使い方|設定で失敗しないための準備とつまずき例

World eSIMは「QRコードを読み込むだけ」で使えるように見えますが、
実際には次のような理由で“通信が始まらない”ケースがあります。
- 日本でモバイル通信をONにしたままインストールした(→現地着後にONが正解)
- 他のeSIMプロファイルが残っていた(→競合で圏外になる)
- モバイルデータ通信の設定が古いSIMのまま(→要切り替え)
✅ 解決のポイント
- プロファイルは現地でモバイル通信をONに
- 古いeSIMは削除 or モバイルデータ設定を見直す
- 圏外のままならAPNリセットも検討
📱 現地で使える回線(通信キャリア)も大手ばかりだから信頼度は抜群!
180以上の国と地域で使える【World eSIM】
World eSIMが「使えない」と言われる理由|口コミの真相と原因の整理

検索すると「つながらなかった」という声も見かけますが、実際には次のようなパターンがほとんどです。
- 機種が非対応だった(→AndroidでeSIM未対応モデルも多数)
- 国によって対応バンドが合わなかった(→中東・アフリカで多い)
- プロファイルを削除後、再発行できなかった
✅ 事前に確認すべきこと
- 機種がeSIM対応か?(例:iPhone XS以降は対応)
- SIMロックが解除されているか?
- 出発前に公式サイトで“対応国と周波数”を確認
eSIM対応機種でもつながらない?バンドと周波数のしくみをわかりやすく解説
「eSIM対応機種」として紹介されているスマホでも、海外で通信が始まらないことがあります。
その理由のひとつが、「使いたい国の電波(バンド)にスマホが対応していない」ことです。
「バンド」とは?
各国・各キャリアで使われている電波の周波数帯のことです。
スマホは、このバンドに“対応している”ことで、その国のネットワークにつながります。
iPhoneでもアメリカでつながらないことがある?
たとえば、アメリカの一部地域では「Band 66」「Band 71」というバンドが使われています。
これに対応していないスマホだと、たとえeSIMをインストールしても、電波は見えていても通信できないことがあります。
同じiPhoneでも、日本で販売されたモデルとアメリカ版では対応バンドに違いがあることがあります。
Androidでは特に注意が必要
Androidスマホは「同じ機種名でも、販売国によって中身(型番)が違う」ことが多いため、PixelやGalaxyなどでも通信できないケースが実際に報告されています。
💡 迷ったらこう調べる
- 「Pixel 5 バンド」
- 「Galaxy S21 対応バンド」
- 「イギリス 4G バンド」
- 「Thailand LTE bands」など
バンドが一致していれば通信できる可能性が高まります。
「自分のスマホ(機種)が海外(渡航先)で本当に使えるか」
「自分のスマホが海外で本当に使えるか」を判断するには、
以下の2つを“並べて”見ることが一番わかりやすいです。
- ✅ 自分のスマホの対応バンド(LTE)
- ✅ 渡航先の国で使われている主要バンド
「自分のスマホがその国で使えるか」は、対応バンド(周波数帯)が一致しているかどうかで決まります。
この表では、日本で使われている人気のスマホについて、端末が対応しているバンドと、各国の主要バンドを一覧にしています。
✅=バンド完全一致/高確率で通信可能
△=一部バンド非対応/エリアや時間帯によって接続に影響が出る可能性あり
スマホ機種/国名 | 対応バンド | アメリカ 🇺🇸 Band 2/4/12/66/71 |
韓国 🇰🇷 Band 1/3/8/28/42 |
フランス 🇫🇷 Band 3/7/20 |
タイ 🇹🇭 Band 1/3/8/40/41 |
オーストラリア 🇦🇺 Band 1/3/5/28/40 |
---|---|---|---|---|---|---|
iPhone 13 | 1/2/3/4/ 5/7/8/12/ 13/17/18/19/ 20/25/26/28/ 29/30/32/34/ 38/39/40/41/ 42/46/48/66/ 71 |
✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
Pixel 7 | 1/2/3/4/ 5/7/8/12/ 13/14/17/18/ 20/25/26/28/ 29/30/38/40/ 41/42/48/66/ 71 |
✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
Galaxy S22(国内版) | 1/3/5/7/ 8/18/19/21/ 28/41 |
△ Band 71 非対応 |
△ Band 42 非対応 |
✅ 対応 | △ Band 40 非対応 |
✅ 対応 |
Xperia 10 IV | 1/3/5/8/ 18/19/28 |
✅ 対応 | △ Band 42 非対応 |
✅ 対応 | △ Band 40 非対応 |
✅ 対応 |
AQUOS sense7 | 1/3/5/8/ 12/17/18/19/ 28/41 |
✅ 対応 | △ Band 42 非対応 |
✅ 対応 | △ Band 40,41 非対応 |
✅ 対応 |
✅=バンド完全一致/高確率で通信可能
△=一部バンド非対応/エリアや時間帯によって接続に影響が出る可能性あり
注意: 同じ機種名でも、購入した地域やキャリアによって対応バンドが異なる場合があります。
一覧にない機種を使っている場合でも、「機種名+対応バンド」と、渡航先(国や地域)の「バンド情報」を比較することで、同じように判断できます。
対応バンドを確認して、通信もサポートも問題なさそうなら、あとは「どのeSIMを選ぶか」だけです。
私は World eSIM を選びました。理由はシンプルで、「困ったときに日本語でちゃんと返事がくる」から。
✅ 出発前に確認すべきポイント

チェック項目 | 確認方法 | 注意点 |
---|---|---|
eSIM対応機種か? | 機種名で検索 | 「iPhone XR以降」などが目安。Androidは要確認。 |
SIMロック解除済か? | キャリアのマイページで確認 | 国内キャリア購入の端末は要解除。 |
対応バンドを調べたか? | 「機種名+バンド」で検索 | 例:「Pixel 6 バンド」など |
渡航先の主要バンドを調べたか? | 「国名+4G バンド」などで検索 | 例:「アメリカ バンド」「韓国 LTE 周波数」など |
eSIMだけではなく「電波の相性」も、通信には欠かせない要素だということを、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。
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自分のスマホは対応してる?iPhone・Android別 eSIM対応チェック方法

使いたいスマホがeSIMに対応しているかは、以下で確認できます。
【iPhoneの場合】
- iPhone XR/XS以降が対応(SE第2世代以降も含む)
- [設定] > [モバイル通信] に「eSIMを追加」が出ていればOK
※一部モデルは地域版やキャリア仕様によりeSIM非搭載のものもあるのでご注意ください。
◼︎ 2018年発売モデル
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
◼︎ 2019年発売モデル
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
◼︎ 2020年発売モデル
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
◼︎ 2021年発売モデル
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
◼︎ 2022年発売モデル
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 14
- iPhone 14 Plus
- iPhone 14 Pro
- iPhone 14 Pro Max
iPhone 14シリーズ以降は、米国外で物理SIMとeSIMのデュアル仕様、米国内向けはeSIMのみモデルあり
◼︎ 2023年発売モデル
- iPhone 15
- iPhone 15 Plus
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
◼︎ 2024年発売モデル
- iPhone 16
- iPhone 16 Plus
- iPhone 16 Pro
- iPhone 16 Pro Max
- (中国向け「iPhone 16e」モデルもあり)
✔ 「デュアルeSIM(2つのeSIMを同時に使用可能)」対応機種
- iPhone 13シリーズ以降のモデルすべてが デュアルeSIM対応
- 例:iPhone 13/13 Pro/13 Pro Max/13 mini、14以降、SE3 も該当
✅ 注意事項
- 中国本土版ではeSIM非搭載の例がある(例:iPhone 15/16の一部、中国発売SE/miniなど)
- 香港・マカオ版でも機種により非対応あり
- SIMロック解除済またはSIMフリーの端末でないと、他キャリアのeSIMが使えないことがあります
【Androidの場合】
- Pixel 4以降、Galaxyの一部、XiaomiやOPPOは機種依存
- 型番で公式ページを検索し、「eSIM対応」と明記されているか確認
※日本国内でも利用可能なグローバルモデルが中心で、国内キャリア版では非対応の例もあるため購入前によく確認してください。
Google Pixel シリーズ (すべてeSIM対応)
- Pixel 2 / 2 XL
- Pixel 3 / 3 XL / 3a / 3a XL (一部地域除く)
- Pixel 4 / 4 XL / 4a / 4a 5G
- Pixel 5 / 5a
- Pixel 6 / 6a / 6 Pro
- Pixel 7 / 7a / 7 Pro
- Pixel 8 / 8a / 8 Pro
- Pixel 9 / 9a / 9 Pro / 9 Pro XL / Pixel Fold
Samsung Galaxy シリーズ(一部モデル)
- Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultra
- Galaxy S21 / S21+ / S21 Ultra
- Galaxy S22 / S22+ / S22 Ultra
- Galaxy S23 / S23+ / S23 Ultra / S23 FE
- Galaxy S24 / S24+ / S24 Ultra / S25 / S25+ / S25 Ultra
- Galaxy Z Fold2 / Fold3 / Fold4 / Fold5
- Galaxy Z Flip / Flip3 / Flip4 / Flip5
- Galaxy A23 5G, A54 5G, A55 5G
Sony Xperia シリーズ
- Xperia 10 III Lite / 10 IV / 10 V
- Xperia 1 IV / 1 V / 1 VI
- Xperia 5 IV / 5 V
- Xperia Ace III
Sharp AQUOS シリーズ(日本)
- AQUOS sense4 lite / sense6s / sense7 / sense7plus / wish / wish2 / wish3
- AQUOS R7 / R8 / R8 Pro
- AQUOS zero6 etc.
OPPO
- Find X3 / X3 Pro / X5 / X5 Pro
- Reno5A, Reno6 Pro 5G, Reno9A
- Find N2 Flip / N3 / N3 Flip / X8 / X8 Pro
Xiaomi
- 12T Pro / 13 / 13 Lite / 13 Pro / 13T / 13T Pro
- 14 / 14 Pro / 14T / 14T Pro
- Redmi Note 13 Pro+ / Note 14 Pro / Note 14 Pro+
- Poco X7 / 15 / 15 Ultra
Huawei
- P40 / P40 Pro / Mate 40 Pro / Pura 70 Pro
Motorola
- Razr(2019/2022/2024)シリーズ
- Razr 5G / 40 / 40 Ultra / Razr+
- Edge(2022/2023/40/40 Pro/40 Neo/50 Pro/50 Ultra/50 Fusion)
- Moto G(G Power 5G 2024/G52J 5G I・II/G53J 5G/G54 5G/G84/G34/Stylus 5G 2024/G35)
その他メーカー・機種
- Honor:Magic 4 Pro / 5 Pro / 6 Pro / 90 / 200 Pro / Magic V2 / V3 / 400 Lite
- Vivo:X80 Pro / X90 Pro / X100 Pro / V29(Lite)/ V40 / X200(Pro)等
- Rakuten:Mini / Big-S / Big / Hand / Hand 5G
- Fairphone:4・5
- Others:Gemini PDA、DOOGEE V30、Nokia XR21・X30・G60 5G、OnePlus(11/12/13/13R/13T)、Asus ROG Phone 9(Pro)、Realme 14 Pro+、Nothing Phone 3a Pro、HAMMERシリーズ、Nuu X5、ZTE Nubia Flip 等
海外旅行や海外出張が身軽に!SIMカードやWiFiルーター不要【World eSIM】
World eSIMはテザリングできる?PC・家族と共有する時の注意点
World eSIMは基本的にテザリングに対応しています。
ただし、機種やOSの制限によって次のような注意点があります。
- Android端末の一部はテザリング不可(OSの仕様)
- 通信量が多いと速度制限されることがある
- 設定ミスで接続できない場合は「モバイルデータの共有」を見直す
✅ チェックポイント
- iPhone: [設定] > [インターネット共有] が使えるか確認
- Android:テザリング機能が端末側で制限されていないか
World eSIMを失敗なく使うために、出発前に必ず確認すべきポイント

【World eSIM】は、正しく設定できれば、海外での通信をかなりスムーズに済ませられます。
ですが、
- 対応機種か?
- 国で使えるか?
- 設定の順番はあっているか?
この3つを確認せずに使うと、“つながらない”という結果になりがちです。
逆にいえば、この記事で紹介した内容を出発前に押さえておけば、トラブルになる可能性はかなり減らせます。
私自身、最初は設定に不安を感じていましたが、今は「行く国と使う端末を事前に調べておけば問題なく使える」と実感しています。
不安が残るなら、プラン購入の前にまず対応機種・対応国リストをチェックすることから始めてみてください。
海外用eSIMって、なんだかんだ「つながるかどうか」より、「つながったあとに何も気にせず旅ができるか」がすべてだと思う。
それに一番近かったのが、【World eSIM】でした。
▶ 実際に使ってわかった6つの注意点【体験談ベースで解説】)