本来メモを取る目的は、
・頭の中が整理できるようになる
・仕事のスピードが上がる
・時間に余裕ができる
・「知的生産性」が上がる
・問題を解決する方法を導き出す
などです。
しかし、普段からノートにメモを取っているけど
『本当に大切なことがわからない』『必要なことも選別
できず自分が本来やるべきことがわからない』
そして『思うようにいかないことにイライラして
アイデアどころか、仕事もうまく進まない』
といった悪循環に陥ってしまう。
これでは、本末転倒です。
材料をそろえるだけでは料理にはならない
![](https://mys-investment.ink/blog/wp-content/uploads/2023/07/a533c867e92c9ce2e906e70330c0fb9c-1024x576.png)
なぜ、こんなことになるのでしょうか。
それは、目で見た、耳で聞いた事実、だけを
書くことに必死になっているからです。
この必死に集めた事実は、単なる原材料でしか
ありません。
何かを生み出すためには、この材料を加工して
さらに、ほかの加工された材料と混ぜ合わせる
などしてカタチにしていく必要があります。
たとえば、料理人が料理を作る際、まず食材を
そろえます。
そのあと野菜や肉、魚を切って下味をつけるなど
下ごしらえをして、そして料理にしていきます。
場合によっては、下ごしらえのあと数日ねかせ
たりもしますよね。
つまり、料理を作りたいけど下ごしらえをして
いない、ましてや加工すらされていない
原材料を、そのままノートに放置している
状態なのです。
そして、ノートの1ページをどう使うかが
はっきり決められていないことも原因の
ひとつかもしれません。
『未来の自分は必ず忘れている』が前提
![](https://mys-investment.ink/blog/wp-content/uploads/2023/07/8a7fa9731fd156fc706241ad5ac012cc-1024x576.png)
まず、目で見た、耳で聞いた事実を
書き出し、それ以外のことを必ず書き残す。
そしてひと目でわかるようにノートの中で
区別することです。
『未来の自分は必ず忘れている』を前提に、
とった当時の自分の考えや気づきの足跡は必ず
残しておきます。
『未来の自分に伝えるためのメッセージを残す』
これを意識すると格段に効果が上がります。
参考として、いくつかメモを取るノートの
使い方を紹介します。
![](https://mys-investment.ink/blog/wp-content/uploads/2023/07/1dcf5604ff042eee75cf422505feae65-1024x576.png)
これは、ページの中心に線を引いて左側に
『事実・疑問』右側に『考察』や
『気づき』をかく。
その中で重要なところを色分けする。
![](https://mys-investment.ink/blog/wp-content/uploads/2023/07/641a73afc40ea3053bebec66a63e2441-1024x576.png)
これは、ページに2本の線を引き、左側に
『事実・疑問』真ん中に『考察』右側に
『気づき』をかく。
同じく重要なところを色分けする。
![](https://mys-investment.ink/blog/wp-content/uploads/2023/07/a01e96d9f9ab2907768add95a3eb458a-1024x576.png)
これは、SHOWROOM社長 前田祐二さん
『メモの魔力』(幻冬舎) より
前田さんのメモ術を参考にしたものです。
見開き2ページを使う。
左ページ:
目の前で起きた、耳で聞いた『事実』を書き出す。
右ページ左半分:
その事実を『抽象化』したものを書き出す。
『抽象化』は、複数の情報から共通する
要素を抜き出したもの、つまり
ものごとの本質です。
「なぜ、そうなったのか」「なぜ、自分はそう
感じたのか」など深掘りして理由を分析して
書き出す。
右ページ右半分:
分析して得たことを、自分ならどう『転用』
するかを書き出す。
応用する方法まで考えることで、次の
『行動』をメモに残すことができます。
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メモに意味や価値が生まれる
![](https://mys-investment.ink/blog/wp-content/uploads/2023/07/0b3e1760187a04976c4a68db7543f48b-1024x576.png)
ノートの中で
『起きた事実を書くスペース』
その事実に対して
『どう考えたかを書くスペース』、その考えを
『どう活かすかを書くスペース』、をもうける
ことで、自分自身に『考えること』を促して、
さらに『書き出す』ように仕向けることが
できます。
書き出して考えることが、習慣になっていきます。
起きた事実を書き出したあとに『やっぱり、
何を書けばいいのか分からない』というので
あれば、そのまま『なぜ、起きた?』と
書き出してください。
そうするだけで、起きた『理由』を考え始めます。
漠然とした頭の中の考えを、一度頭の中から
取り出して視覚化することで、並べ替えたり、
組み合わせたりすることも可能になるのです。
ノートに、あえて “ 書き出す場所 ” を与える
ことで、考える → 行動する までの方向を
指し示す、地図ができあがるのです。