原価率から見る無駄遣い
あなたの支出は、誰かの収入
欲しい、食べたい、見たい、行きたい、
やってみたい、など感情のままに手を伸ばし、
お金を払って頻繁に商品やサービスを購入する。
そして毎月の収入を使い果たす。
さらには借金までしてしまうほどの浪費癖。
私は、毎月 “ 食費 ”だけで9万円以上も
費やしていました。
買い物をするときの特徴として、
“ 価格表示 ”を自分の所持金に対しての
単なる比較材料 として見ていたこと。
これが浪費していた、そもそもの原因では
ないかと思いました。
そこで
・なぜ、この価格になったのか。
・この価格で誰がいくら儲かっているのか。
つまり
『私が支払うお金で必ず、誰かが儲かっている』
と、考えるようにしました。
これらを考えるようになった途端に私の浪費癖は
ピタッとなくなりました。
最初に始めたことは、原価率を知ることです。
会計の話ではありません。
あくまでも浪費癖を治すために
私が実践した考え方の紹介します。
原価率から見えること
コンビニの主な商品の原価率
おにぎり・弁当 :63〜70%
デザート :64〜69%
ペットボトル飲料 :60〜65%
ファストフード :40〜48%
ホットコーヒー :46〜47%
たとえば、
(税抜)100円のホットコーヒー。
(税込)108円
原価率46%だとすると…
原価46円、残りの54円は
何に支払っているのか?
54円は売り手側の利益。
日課のように毎日購入するとしたら、年間で
46円×365日=16,790円を
コーヒー(目的)
54円×365日=19,710円を
コーヒー以外(目的以外)
8円×365日=2,920円を
消費税(目的以外)
計22,630円を目的以外のものへ
支払うことになる。
スーパーの主な商品の原価率
菓子類 :72〜80%
惣菜 :63〜64%
発泡酒350ml :79〜81%
日用品 :76〜79%
コンビニと比べてスーパーは
”安い”というイメージから、
ついつい大量買いしてしまいます。
大きな値札に“ 赤 ”で大きく数字を
書かれていると『お得?』と感じ、
手が伸びてしまう。
これは、購買意欲を高めるための
売り手側の1つの戦略です。
気になる、目に止まる、つい〇〇してしまう、
といった人の心理をついて衝動買いを誘います。
このような戦略は、スーパーに限らず
あちこちに無数に隠れています。
ファッション関連の原価率
某アパレル小売 :47%〜51%
某靴小売 :46%〜48%
仕入れ・製造にかかった費用、
つまり“ 製品本体 ”にかかっている
費用だけ見ると原価率は46〜51%です。
某アパレルECサイトでは、
会員1人あたり平均
年間購入金額:42,000円
年間購入点数:12点
となっています。
たとえば、
商品1点あたり(42,000÷12)3,500円
原価率が46%の場合、
原価は1,610円
1,890円は売り手側の利益。
年間で
1,610円×12点=19,320円を
衣服(目的)
1,890円×12点=22,680円を
衣服以外(目的以外)
350円×12点=4,200円を
消費税(目的以外)
これもまた、計26,880円が
目的以外のものへの支払いとなります。
こうやって見ていくと改めて
至極当然のことに気付かされます。
目的以外の部分を意識する
つまり、購入するということは、
商品やサービスと引き換えに
自分が稼いだをお金を他人の財布に
入れること、という考え方もできるわけです。
原価率から原価を割り出し、売り手側が
どのくらい儲るのか、金額をみてください。
そして購入する場合、自分が目的以外の部分に
消費税を含め、いくら払うことになるのか
金額をみてください。
浪費癖を治すには
あなたが、せっせと稼いだお金を
他人の財布に、あなた自身が入れている!
ということを強く意識してください。
払う必要のない税金を “ ワザワザ ” それも
“ 頻繁に ” 払っている!ということを
強く意識してください。
価格表示は、あなたの所持金との
単なる “ 比較材料 ” ではない、ということを
強く意識してください。
そうすれば『欲しい!』という感情は
一旦、なくなります。
そして、『本当に今、必要か』を
判断できるようになります。
買い物をする際には、スマホの電卓アプリを
開いて、それを片手に店内やECサイトを
見るように心がけてみてください。
伸びるその手は止められます!